一〇八(仮)

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ライトノベル作家川口士のブログです

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バラモスの話

 順調に回復しつつあります。
 励ましのメッセージを下さった方々、ありがとうございました。
 で、まあ風邪ってのは長時間PCの前に座ってられなかったり、打ち合わせも咳混じりになってなかなか進まなかったりといろいろと厄介なものなんですが、ぼんやりとではあっても頭は働いてくれるもので、いろいろと考えごとをすることはできるのです。

 溜まりつつある洗濯物とか迫りつつある締め切りとか原稿の内容をどうするかとか、いろいろ頭をよぎったものはありましたが、「君、それはいま考えるようなことなのかね?」的な、まったくもってどうでもいいことを考えたりもするもので。

 たとえばバラモスのことを考えたりしていた日もありました。
 あ、バラモスってのはドラクエ3に出てくる中ボスです。
 ゲーム開始時はラスボスぶってたのに、いざ戦闘がはじまるとふつうのBGMだったために「ははーん、こいつはラスボスじゃないな」とあっさり看破された悲しいトカゲ。
 16年かけて世界も征服できない魔王とかどんだけだよ、と馬鹿にされる悲しいトカゲ。
 メダパニやバシルーラなど、いやらしい呪文をいろいろ使う割に、実はマホトーンが効く悲しいトカゲ。

 結論:バラモスは魔王とかいいながらたいしたことない。

 以上の話は、風邪で寝込む直前に友人と話しててなぜか盛り上がった(二人ともファミコン世代)ものなのですが、ベッドでうんうん唸りながら天井の汚れを見ているしかなかった僕は、ふとこのことを思いだしてぼんやりと考えてみたのですね。

 案外、バラモスはがんばってたんじゃねえの? と。

 そもそも世界征服が最優先課題だったのかというのが疑問なのですね。
 バラモスがゾーマにモンスターを与えられて地上世界に送り出された理由は、複数あったのではと。
 その一つに、光の玉奪取があったのではと僕は考えるわけです。

 というのも、ドラクエ3のモンスター分布というのは、非常にバランスがいいもので(と僕は思ってる)最強の武器がくさりがま程度のアリアハンーレーベ間では、それに見合ったモンスター止まりなんですよね。
 これがロマリアへ行くとさまようよろいが出てきて、カザーブへ行けばキラービー、アッサラームへ行けばあばれざると、その町の発達度合い(=装備の強さ)に合った敵が出てくるのですが。

 カザーブから東(右)へ行くと、そいつが一変します。低レベルでも行ける地域に、ばくだんいわとかのえらい強い敵がごろごろ湧くのです。で、そのへんって、竜の女王の城があるんですよね。岩山に囲まれてるのでラーミアに乗らないと行けないんですが。

 バラモスの上司であるところのゾーマにとって面倒だったのは、まず第一に「光の玉」。第二に地上とアレフガルドを行き来できるようになるラーミアの存在があったと思われます。
 当然、バラモスにもその二つを優先的に何とかしろや、と命令を下したでしょう。

 バラモスとしては「だったらもっと強いモンスターよこせよ」と思いつつ、まず自分の城の安全を確立させ、竜の女王の城を包囲しつつも、勝てなかったか、苦戦すると見たので持久戦に持ちこみ(実際、勇者が会ってすぐに女王が死んだことを考えると、この持久戦は割といい線いってたように思える)。

 次に各国の武器事情を調べて、なんとか対抗できそうなレベルのモンスターを放ちつつ、オーブを探し(これは失敗。テドンを滅ぼしてもオーブを見つけることはできなかったし。やまたのおろちが見つけたものがせいぜい)、その合間合間に自分を倒そうとするオルテガやサイモンを倒し、といった具合。

 化けられるやまたのおろちはいいとして、脳筋のボストロールには変化の杖を与え……


 ……きりがないのでこのへんでやめとくと、まあ寝ている間、僕は仕事のことを考えたり、生活(主に掃除と洗濯)のことを考えたり、はたまた上記のような非常にどうでもいいことを考えたりしていましたよと。
 厄介なのは非常にどうでもいいことばかり考えて、このうえなく無意味な時間を過ごしていた気がするということです。
 悔しいので、ここに書く。
 無駄のカケラを集めて無駄じゃないものにできたらいいね。るーるーるー。


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by tsukasa-kawa | 2009-12-08 18:05 | 日常雑記