一〇八(仮)

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ライトノベル作家川口士のブログです。「魔弾の王と戦姫」18巻、11月25日発売です。よろしくお願いします。

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森のくまさんの話

 最近はまた涼しい感じの日が続いてる気がします。や、1日の内の30分~40分しか外に出ないけどね(買い物のとき)

 で、やってることは原稿だったりその原稿の直しだったりしていまんとこ、というか今月は報告できるようなものがなさそうなので(しょっちゅうだよね)、ふと思ったことをつらつらと。



 小さな頃にふと疑問に思ったけれど、別に人生を左右するようなものではないので頭の片隅にほったらかし、というものが実はけっこうあるんですが、この類の疑問というのは不思議なことに、ある日思いもかけないところで地味に解決したりするもので。


 森のくまさんはなんであんなわけのわからん行動をとったんだろうというのが、子供の頃、地味に不思議に思ったもののひとつだったのですよ。

 花咲く森の道で会った熊さんが、お嬢さんお逃げなさいといいながらなぜか娘さんを追いかけてきて、しまいにはいっしょに歌って終わるというあの不思議なミュージカル。

 そもそもこの熊、なんで逃げろとか言ったんだろう。

 気分転換もかねてそこそこ真面目に考えてみて、出てきたのが「くまさんは神さま」説。

 これ、説話とかだとけっこうよくある話なんですけどね。
 
 この森が神域で、熊さんが森の主だとして、そこにうっかり踏みこんだ少女に

「きさん、わしの縄張りに土足で踏みこむたあええ度胸じゃのお。今回は見逃してやるけん、はよう去ねや」

 みたいなことを言ったのですよ。お嬢さんお逃げなさいというのは、マイルドな意訳に違いない。

 そして、慌てて神域を出た少女に、森の主は落としものを届ける。少女は感謝して歌を捧げる……いっしょに歌ったと意訳されたのだ。
 おおー、思いつきの割になんかそれっぽい感じ。

 そんな感じでほくほくと自己満足していたのですが、その後、あるアニメをみていたらまた別の答えが浮かんできましてね。


 森の中にドジっ娘アイドルが迷いこむ。
 森の主であるところの熊、登場。とりあえず威厳を見せて

「さっき遭難者を喰ったばかりじゃけん、見逃してやるからはよう去ねや」

 熊、追い払ったあとに白い貝殻の小さなイヤリングを拾う。

「こ、これは〇〇ちゃんの……!」(〇〇にはお好きなアイドルの名前をお入れください)

 熊、アイドルを猛追。

「わ、わし、あんたのファンですけん。よ、よかったら歌ってもらえますか……?」
 


 上書きで採用。

 今日も僕はこんな感じで不真面目に生きています。
 長年の疑問がこんな解決の仕方をしてもいいのです。別に人生を左右するわけでなし。


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by tsukasa-kawa | 2010-05-10 23:59 | 日常雑記