一〇八(仮)

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ライトノベル作家川口士のブログです

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子供のころの夢の話

 5月病が襲いかかってきたぞ!

 というフレーズを4月終わりごろに思いついていつか使おうと思ってそのまま忘れてしまい、それを書いたメモをさっき見つけたのでここで使っておきます。あと2週間で5月終わるけど。
 でも、5月病ってかかったことないんですけどね。いまはかかってる余裕もないしね。


 さて。僕が子供のころにブームだったものの一つにビックリマンチョコというのがあります。

 いまでもよくある「おまけをつけて子供のコレクター欲を煽り、持続的に買わせる菓子」の一種で、チョコレート菓子にシールがついていたんですが、これが大ヒット。
 シールがメインでチョコはおまけといわれてしまうほどで、ラーメンばあとかガムラツイストなんて亜流は出るわ、ロッチとかいうパチモンまで出回る始末。
 子供というのは牛乳瓶のフタなどのわけのわからんものに妙な価値を見出して小コミュニティ通貨(クラス規模ぐらいで通貨として通用する何か)をつくりたがるものですが、このシールも立派な通貨になっていました。ヘッドロココで掃除当番一週間とかね。あと悪魔シールの扱いの軽さ=たいていロッカーに貼られる、とかね。

 ここまでブームが加熱すると当然ですが、本命だったはずのチョコの末路は悲惨です。
 子供たちが駄菓子屋に押しかける。買う。その場で開ける。シールだけ取り出してチョコは袋ごとゴミ箱へ。
 当時、公園のゴミ箱にはぼろぼろのスポーツ新聞やエロ雑誌なんかの上に、たばになったチョコが積まれていたものでした。僕はそれを見るたびにもったいないなあと思ったものです。

 僕は、そのチョコもかなり好きだったんですね。シール目当ての友達と買ったとき、もったいないからとその友達のチョコをもらったりしたものです。

 僕は決して貧乏ではなかったのですが、箱買いできるほどお金持ちというわけではありませんでした。というか、当時でも箱買いなんて学校一つに一人か二人いればいい方で、そいつの扱いはすごいもんでした。

「いつか、箱で買ってたくさんチョコを食べたいなあ。よし、大人になったらそうしよう」

 このチョコに限った話ではなく、子供の頃は誰もが似たような夢を持ったことがあるんじゃないでしょうか。できればあると言ってください。

 子供の欲望、自制心に枷をつけていたのはたいてい「でもそんな金はない」というものだった気がします。

 さて。先日ネットサーフィンをしていたところ、懐かしいものが目に入りました。
 ええ、ビックリマンチョコです。
 僕が子供の頃は30円だったのがいつのまにか80円とえらい値段になっていますが、パッケージは昔のままです。迷わず購入しました。

 まだ自分の町しか知らなかったあの頃、駄菓子屋で50円の菓子を買うかどうか必死に悩んでいたあの頃、40分弱でいける池袋でさえはるか遠い世界に思っていた子供のころの夢が、ついにかなうんだ!

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3枚で飽きた。

あっれー、こんはなずじゃあ……。
いや、チョコは変わらずおいしいんですよ。懐かしい味というか。チョコの味って男の子だよな、みたいな……。単純に僕がチョコを食べきれなくなっているという……。甘いものとかいまでも大好きなんだけどなあ……。

まあ、でもシールが懐かしかったのでよし。
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by tsukasa-kawa | 2010-05-18 04:41 | 日常雑記