一〇八(仮)

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ライトノベル作家川口士のブログです

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ダイビングの話

 空から落ちた話って書こうと思ったんだけど。ま、いいや。

 手島さんに誘われて、先週スカイダイビングとかいうものを体験してきたのですね。

 高度3800メートルからのフリーフォール!
 高度1200メートルでパラシュートを開いて空中遊覧!

僕「……で、なんでまたダイビングを?」
手「取材というかなんというか、今度そういうシーンを書く予定があるので」
僕「すげー」

 え、それだけで? 妻子を人質にとられたとかじゃなくて?
 まあ怖がりなんですよ、僕。昔バンジージャンプやったときも、かなりびびってたし。

手「というわけで、川口さんもどうですか」
僕「………………よし、やろう」

 ファンタジーとはいえ、しょっちゅうキャラクターを空から落っことしてる身としてはね。一度だけなら体験するのも、とは思い。
 で、まあ行ってきました。
 ありがたいことに天気は快晴。
 僕は現地着いて書類にサインするまではまあ元気だったのですが、防寒着を着て、その上からベルトをつけはじめたあたりで、こう胃がきりきりとね。
 思えば遊園地の落ち物系ですら「ぎゃー!」ってなぐらいのノミハート。高度ン千メートルなんて何の冗談だ、まず飛行石をくれ。というような人間なのです、僕は。

 でももう金払ったし、サインしたし、飛行機の用意はできてるしなー。
 それに体験だから、スタッフのひとといっしょに落ちるわけで危険ではない。
 ほら、仮面ライダーブレイドだって後期OPで毎週落ちてたし。(何年前の話ですか)

 手島さんときたら、これがもう信じられないくらい落ち着いちゃってまあ。
 さて、そんなこんなで飛行機に乗り、離陸。
 窓から見える、どんどん小さくなっていく地上の風景はやっぱりすごかったですね。テレビとかじゃよく見るけど、自分の目で見ると違う。
 そういうのを見ながら、

「……土壇場で泣きだして動けなくなったりせんかなあ」

 と数分後の自分の行動を悲観的に予測する僕。いやー、防寒着着てからずっと、頭の片隅でそればっかり考えてました、正直。だって怖いんだもの。
 スタッフのひとたちが盛り上げてくれるんだけど、顔が自分でもわかるくらい引きつってたしね。
 さて、雲突き抜けて機体が水平になり。
 ドアが開いて、ダイバーたちが次々フォール。あっという間に僕の番。

「風の抵抗があるから落ちるときはえびぞりでね」
「ひゃ、ひゃい」(←送られてきたDVD(別売注文)見たら本当にこう言ってた)

 ドアのそばに膝立ちになると、とにかく風の音がすごいんですね。それ以外に何も聞こえないくらいで。言われた通りに上を向いてえびぞりになり

 で、あっけないくらいにフォール。 

 思ったより怖くなかった。
 怖いっていうのを感じてる暇もなかったっていうのが正確かな? いやー、さっきも書いたけどテレビとかで見る光景を自分の目で見る新鮮さって大きいね。
 あとは落ちてるっていう感じがなかったからかな。風を受けての防寒着のばたばたばたって音とかすごかったし(さっきからすごいばかりですね)

 そういや終わったあとで手島さんが「スカイツリーが見えましたねー。川口さんも見ましたか?」とか言ってきたけど、そんな周りを見る余裕なんて全然なかった。
 ただ地面をずーっと見てたもんなあ。蛇行してる川とか色違いの畑とか山とか。そのあたりはもったいなかったかもしれない。

 あ、でもパラシュートが開いた瞬間に身体がぐーっと上に持ち上がっていくときだけは重力を感じて少し怖かったね。

 で、ぶらんぶらんと揺れながら、着地。パラシュート開いてからがゆっくりだったのもあるんだろうけど、感覚が少し狂うね。高度100メートルぐらい(目測。車とかの大きさから)が全然高いと思わない。この高さから落ちたら死ぬんだろうなーとか思いながら、でも全然高い気がしないというね。
 いやー、しかしン千メートル、ン百メートルからためらいもせずに飛び降りたり、その高さでチャンバラやったりするひとたちはすごいわ。ほんと。

 とまあ長々と書いてきましたが、ようはすごかった! と、とても楽しかった!
 体験する価値は充分あります。
 え、二度目? いや、離陸前のあの胃の痛みと「駄目だ、動けない……」と悲劇の主人公ぶってる自分を想像すると、ねえ……DVDでの僕のツラといったらもう……

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by tsukasa-kawa | 2010-11-28 03:28 | 日常雑記