LNFの話、他

 おっすオラメタボ!(挨拶)

 えっと、日付変わっちゃったか。
 昨日、板橋ハイライフプラザで行われた第9.5回ライトノベル・フェスティバル。
 その中の企画の一つである「川口士の流儀について語ってみよう(リーナ~千の魔剣くらいまで)」に来てくださった皆様、おつかれさまでした。そして、ありがとうございました。

 リーナの頃に大阪でサイン会させていただいた時もだったんですが、今回も緊張したなあ。そういえば今回も驚きの男性率だった。おまえら最高や!(TMR的なノリで)
 スタッフの方々が用意してくれた椅子のほとんどが埋まるぐらい来てくださって、とても楽しかったです。流儀? 細かいことはいいのです。
 ただ、たくさんの人の前で話すとかマイク使うとかがどうにも苦手なのもあって、後ろの方には聞き取りづらかった方もいるかもしれなかったですね。そうだったらごめんなさい。

 で、まあ僕がリーナ書くときに使っていた資料本とかも紹介させてもらったりもしたんですが、見づらかったりしたと思うので、ここであらためて書いておきます。

・カレワラ物語/キルスティ・マキネン(春風社)
 フィンランドの民話集です。リーナは一応フィンランド神話を下地にしています。人名やものの名前なんかにそのへんは出てますね。
 民話集というのはフィンランドにかかわらず、その国の神様とか怪物とか風俗みたいなのが一気にわかるのでかなり重宝してます。エピソードとかも参考になるし。
 ちなみに一迅社から出ている千の魔剣はケルト神話を下地にしています。まあ、あくまで下地に使わせてもらっているというだけで、世界は(ry

・西洋職人図集―17世紀オランダの日常生活/ヤン・ライケン、小林頼子(八坂書房)
 15-17世紀ごろのオランダの職業を紹介した本ですね。職業一つにつき図版が2,3に当時の風俗なども交えた解説文のセットでわかりやすく教えてくれています。

・復元遠し図 世界の都市/ジム・アントニュー(三省堂)
 歴史ある都市をピックアップして、現代の写真を載せ、その上に昔の状況を示すイラストを描いたシートを重ねて過去と現在の変化をわかりやすく示した図集です。このイラストがうまいんだ、また。町の情景を想像するときなんかに重宝してます。
 ちなみに今回の企画ではじめてイラスト担当の南野さんにこれを見せたら「もっと早く見せてほしかった」といわれました。

・たんけんぼくのまち総解説
 同人誌です。
「たんけんぼくのまち」というのは僕が小学生の頃……だから20年以上前か、そのころNHKで放映してた番組で、自分の店を持つために上京してきたという主人公が、スーパーで働きつつ自分が生活してる町の地図を作っていくという話でして。なんでだかわからないんだけど、いまでも覚えてるんだよなあ、この番組。
 で、それについてまとめた同人誌ですね。放映日から内容からとても詳しく載ってる。読み直したらチョーさんへのインタビューまで載ってた。同人誌なのに。
 富士見書房で書いてたライタークロイスの完結が決まり、次の話を考えていたころにこれを古本屋で手に入れて「よし、次は地図を書く話にしよう」と決めたのでした。

 こんなとこかな。入手困難なものもあるけど、興味があったら見てみるとおもしろいかもしれません。それからもう一度。
 来ていただいた皆様、スタッフの方々、それからゲストの南野さんとアシオさん、箕崎さんとH田さん、ありがとうございました。


 で、そのときは紹介し損ねたのですが、そのリーナのイラスト担当である南野さんが『リアル対話で学ぶ実践英会話 SUMMER STORY』という“ゲームをしながら英会話の勉強ができるiPhoneアプリ”のキャラクターデザインや原画などをやっていました。
 身もふたもない言い方をすると、女の子といちゃいちゃしながら英会話を勉強するゲームです。こう聞くとアレだけど、製作には天下のNHKや天下のスクエニが関わってるんだぜ。こちらも興味が沸いたら見たり買ったりしていただけると泣いて喜びます、南野さんが。


 それと、今週MF文庫さんから発売した『魔弾の王と戦姫』ですが、ありがたいことに重版がかかりました。売れているようです。びっくり。なので、こちらも興味が沸いた方は見かけたら早めにご購入いただけると泣いて喜びます、僕が。


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by tsukasa-kawa | 2011-04-30 03:23 | 日常雑記

ライトノベル作家川口士のブログです。「魔弾の王と叛神の輝剣」他、発売中です。よろしくお願いします。


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