日記

 部屋のかたづけをしていたら、小学生のときに使っていた音楽の教科書が出てきました。これまで僕は3回引っ越しをしているのですが、そのたびに捨てずに持ってきているあたり、何かに使えると思っていたようです。
 めくってみると、昔の僕が書いたらしい落書きや復活の呪文などが目につきます。このへんが気になって、とりあえずたった一冊だしと持ってきたのかもしれない。
 その中で目を引いたのは「ある日森の中~」からはじまる「森のくまさん」でした。作詞作曲のところにはアメリカ民謡とあるのですが(知らなかったというか、忘れていたのでへえーって思った)、そこに赤いボールペンで何重にも丸がしてあります。どうも当時の僕も意外に思ったらしい。
 それ以外はとくに何も書かれていないので、興味からネットで検索してみると、原曲の歌詞はけっこう、いや、かなり違ってました。

 森の中で熊に会ってはいるのですが、その人間がお嬢さんとは書かれていない。
 熊はその人間に「おまえ、銃を持っていないのにどうして逃げないの?」とか聞いている。
 それから人間は急いで逃げだす。しかし後ろには熊がいる。
 人間はおもいきりジャンプして高い木の枝にとびついて逃れた。
 話はこれでおしまい。(※ただし、終わり方にはいくつかバリエーションがあるらしく、中には熊を仕留めて敷物にしているものもあるらしい)

 この「森のくまさん」にかぎらず、アメリカ民謡は原曲をあたってみると歌詞がまるで違うことが多いのですが(アルプス一万尺とかね)「森のくまさん」までそうだとは思わなかった。たぶん、当時の僕も何かでそれを知ったのでしょう。
 昔のものも取っておくものだという話でした。まる。


by tsukasa-kawa | 2017-03-23 00:40 | 日常雑記

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