一〇八(仮)

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ライトノベル作家川口士のブログです

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8月8日のお話

 こうした怪談において、弱点のある存在というのは大変珍しいと思うわけですよ。弱点があると対策されちゃうし、恐怖感も薄れますからね。
 一方で、弱点があるということは人間味がある、身近な存在であるともいえるわけです。口裂け女は基本的に子供を狙うものだからして、それゆえに「おまじない」として考えだされたのでしょうけれど。子供が簡単にできるこっくりさんにも一応「穏便に帰ってもらう方法」がありましたからね。
 ただ、この弱点がかえって口裂け女の寿命を縮めたのではないかと思います。子供が噂にしなくなったのは夏休みという間があったからではなく、対抗手段ができたことで、怖くなくなってしまったからではないかと。人間が人間ならざる者と互角かそれ以上に戦えると、ホラーではなくホラー系アクションになってしまうのです。
 しかし、それにしたってポマードとべっこう飴はねえよ。たけしの挑戦状かよ。誰が最初に考えたんだよ。口裂け女の素性とか背景とか知ってないと無理ゲーだって。


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by tsukasa-kawa | 2017-08-08 19:12 | 日常雑記