一〇八(仮)

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ライトノベル作家川口士のブログです。「魔弾の王と戦姫」18巻、それから片桐雛太さんの魔弾画集、11月25日発売です。よろしくお願いします。

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8月26日のお話

 ついに○○みたいな固有名詞がなくなったというか、有名どころがほぼ尽きましてね。
 まあ、漁れば○○ばあちゃんみたいなのがいくつかあったり、細部だけ違うトイレ系の怪談がいくつかあったりするんだけど、何日もばあちゃんやトイレの話をするのもどうだろうという感じで、こんな感じの怪談が~みたいなノリでやるんじゃないかと思います。

 で、タクシー怪談というべきものですよ。いくつかパターンがありまして、駅のタクシー乗り場またはひとけのない道で、女性がタクシーを呼び止めます。雨の日で女性は濡れているのが多い感じですね。で、多くは「家までお願いします」みたいなことを言ってどの道をどう進むのか運転手さんに指示を出し、着いてみたらそこは墓地や霊園だった、というオチですね。
 変わり種だと自宅まで向かわせて、財布を取ってくると言って家に消え、焦れた運転手が家を訪ねてみると、娘さんの両親が現れて事情を聞き、娘はとうの昔に死んでいると告げる……なんてのもあります。

 とまれ、この娘さんの霊ですよ。目的地が家だろうと墓だろうと、帰るのになんでわざわざタクシーを使うのか。自力で移動できないか、移動できるけどあえてタクシーを使っているかの二択が考えられます。適当なトラックにヒッチハイクよろしく乗って、遠くへ行ってしまうのは避けたいのでしょう。
 移動できないのでタクシーを使うのは、わかります。運んでもらうことで移動できるタイプということなのでしょう。
 あえて使っている場合ですね。この手の怪談で、運転手に何らかの危害が加えられた、というものはほとんど見ません。危害を加えるために出現したわけではなさそうです。どうせ無賃だから楽をしたかったか、運転手をからかってみた、あるいは車がすごく大好きだったか、というあたりでしょうか。
 このアクションが連日繰り返されている場合は、スタート地点に戻されて毎日同じことをしている、と思われますが(そうでなかったら、毎晩スタート地点に自力で戻っていることになってしまい、ますます愉快犯に……)、それでもタクシーを使う理由は、上記のどれかになりそうです。そして、どれだったとしても、かなりイイ度胸の持ち主ということで、生前から楽しい人生を送っていたのではないでしょうか、この子。


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by tsukasa-kawa | 2017-08-26 20:50 | 日常雑記