一〇八(仮)

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ライトノベル作家川口士のブログです

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カテゴリ:新刊紹介( 75 )

新刊紹介・他

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>北風と太陽は誰かと協力し合う事の大事さも読み取れる気がします。
勝負という形になってますけど北風と太陽というコンビとして見ると結果全勝ですしね。

 たしかにそうですね。異なる能力や技術を持ったコンビの活躍は物語の王道でもありますし「北風と太陽」は勝負を2回とも描き、それぞれの長所を見せることで完成するのでしょう。

 さて、本日はGA文庫の発売日だそうですね。

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手島史詞   魔王の娘を嫁に田舎暮らしを始めたが、幸せになってはダメらしい。

手島さんの新作は「左手に拳銃を握って右手で握手をするような人類に優しい少年が、大好きな女の子と敵勢力のクソ田舎で村人たちと仲良く新婚生活(仮)をする、アットホームなスローライフファンタジー」(あとがきより)だそうです。興味のある方はぜひ。

 さて。
 ひとには言えない秘密をお持ちですか。ついうっかり知ってしまった内部事情、おまえだけにと告げられた内緒話、丹念な調査の末に突き止めた真実、誰にも言えない事件の真相、知られたくない過去の恥。
 そういった秘密をひとりで抱えることに耐えきれず、誰かに打ち明けたことはありますか。
 では、ギリシア神話はミダス王のエピソードのひとつ「王様の耳はロバの耳」です。

 ある事件から、神によって耳をロバのそれに変えられてしまった王様は、そのことを隠して日々を送っていました。ですが、理髪師が王様の髪を整える際、ロバの耳に気づいてしまい、誰に打ち明けることもできず、木のうろに叫んだら、木のうろから「王様の耳はロバの耳」と聞こえるようになったという話ですね(誰もいない草原に向かって叫び、そこに生えていた葦がロバの耳を連呼したんバージョンもある)。
 このことは瞬く間に広まってしまい、王様は犯人をさがさせ、理髪師を捕らえますが、考え直して助命します。すると、耳は元に戻りました。

 秘密というものは、一度、外へ出してしまえば、もはや広まるのを防ぐことなどできないということなのでしょう。このひとならばだいじょうぶだろう、という考えは通用しません。木や草でさえ、黙っていられないのです。
 偽の秘密のパターンをたくさん、だいたい23、4ぐらいつくってごまかすという手もありますが、それは一時しのぎにしかなりませんし、本当の秘密を知ってしまった者からは反発や軽蔑を買うことになるでしょう。
 多くのひとに知られず、闇に葬られた秘密は数多くあると思われます。ですが、ひとが未来を完全に見通すことができない以上、いま誰かの抱える秘密がそのようになるかはわからないのです。それならいっそ、王様のように認めてしまい、寛容さを示すことで開ける道もあるのやもしれません。
 それにしても、木なり草なりが騒ぐようになってからの理髪師は生きた心地がしなかったでしょう。秘密を抱えるというのは、難しいものです。



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by tsukasa-kawa | 2017-10-13 23:58 | 新刊紹介

新刊紹介・他

 9月1日は防災の日らしいですが、昨今の情勢を考えるとこの機会に設備や道具の点検などをしておいた方がいいやもしれません。カップ麺はお湯が必要だから非常食にはなりにくいぞ? そのままかじっても喉渇くしね。
 時候の挨拶をライトにすませたところで、まずは本日が正式発売日なHJ文庫の新刊の紹介をば。
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 手島史詞  魔王の俺が奴隷エルフを嫁にしたんだが、どう愛でればいい? 3

 手島さんの魔王夫婦ものも順調に3冊目。コミカライズ企画進行中だそうですよ。 そういえば先日、この作品の略称について手島さんが魔奴愛と言い放ったので、それはやめておいた方が……と言いましたが、魔奴嫁とかに略して紹介してるひともいたりして、もう何でもいいんじゃないかと思いました。個人的には愛でればなどのひらがな多めが好きです。検索しにくくなるけどね!

 さて、脈絡なく話題を変えて、舌切り雀ですよ。昔話の中でもメジャーな話ではないでしょうか。
 昔々あるところに、心優しいお爺さんと欲張りなお婆さんという、揉めごと次第では離婚待ったなしな夫婦が住んでいまして、あるときお爺さんが怪我をした雀を連れて帰り~というところから物語がはじまります。お婆さんは雀が勝手に洗濯のり(炊いた米を潰して糊にしたものと思われる)を食べたことに腹を立て、舌を切り取るのですね。

 その後、お爺さんは雀をさがしに山へ入り、雀と再会し(説によっては、再会するまでに馬の血だの牛の小便だのを飲む羽目になる流れもある)、もてなしを受け、帰りに二つのつづらのどちらかを贈ると言われます。島耕作がアメリカで会ったホームレスに何となく親切にしたら、その正体は取引先のオーナーだったという話を思いだしますね。こうした話は時代に合わせつつ、世代を超えて語られるのでしょう。

 それにしても、優しくしてくれたお爺さんにも小さなつづらと大きなつづらを選ばせて試そうとするあたり、この雀、割とど畜生です。鳥類がど畜生なのは現代にかぎったわけでもないのですね。大きなつづらに妖怪が入っているとすれば(後々の展開を考えると、これが妥当)、お爺さんが「大きいのを持って帰ればお婆さんも喜ぶじゃろう。ちょっと頑張って大きいのを持っていくかのう」とか言いだしたらどうするつもりだったんだ。
 そうではなく、どちらにも金銀財宝反物類が入っているとすれば、いかにも小さい方を持っていかせようとしているふうに見えてけちくさい。
 ともあれ、お爺さんは小さなつづらを持って帰り、中には金銀財宝が入っていて、それを見たお婆さんは自分もと山中に入って雀と会い、大きなつづらを選び、中には妖怪が……となるのです。

 いかにもお婆さんが雀の舌を切ったことや、欲張ったことが悪いように描かれますが、前述した通り、雀もたいがいです。おまえ大金持ちで妖怪マスターのくせに、ただの雀のふりをして居候した挙げ句洗濯のりをつまみぐいしたのかよ。
 この話から導かれるのは、見た目で判断しては危険、ということでしょう。お婆さんも、遅くとも雀が人語を喋ったあたりで警戒すべきだったのです。相手の正体と能力をさぐり、見事に突き止めることができていたら、また別の物語が展開したかもしれません。



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by tsukasa-kawa | 2017-09-01 18:13 | 新刊紹介

8月18日のお話・他

 ここのところ不調で本屋に行けていなかったのですが、3日前の15日はノベルゼロの発売日だったのでした。
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細音啓   ワールドエネミー2

ハンターと怪異と呼ばれる怪物たちの戦いを描いた細音さんの作品も堅調に2巻目。今回の敵は人狼。興味を持たれたら是非。

 んでは、毎度の挨拶流れの駄弁りを。赤い部屋ですね。とあるアパートに引っ越してみると、壁に穴が開いてある。覗いてみると、それなりの厚さの壁な割に、穴は隣の部屋まで通じていて、穴の向こうは真っ赤になっている……という話です。
 いろいろと言いたいことはあるのですが、まず大家は新たな入居者が部屋に入ってくる前に壁の穴ふさいどけやと。これは赤い目の隣人もそう思ったのではないでしょうか。前のひとが引っ越していった、しかし壁の穴がふさがる様子はない、新しいひとが引っ越してきた、しかし壁の穴はやはりふさがる様子はない、それどころか新入りはしょっちゅうこちらを覗きこんでくる……。自分の方でまったく何の対処もしない赤い目のひとも駄目駄目ですが、新入りもあかんでしょうこれは。もうどちらが怪談かわかったものではありません。
 この赤い目のひと(多くの話では女性とされている)が、新たな入居者が入ってくる直前に急いで穴を開けた、という可能性もありますが、いつまでも穴をふさごうとせず、隣なのに挨拶にも来ない(今は行かないものなのだろうか)入居者に対して不審を抱いたとしても不思議ではありません。と考えると、現代のディスコミュニケーションが生んだ怪談といえるのかもしれません。まあ、引っ越した日に挨拶に行った隣人の目が瞳孔まで真っ赤だったら、何かの病気ですか、って質問からはじまって怪談じゃない別の物語が始まりそうですが。



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by tsukasa-kawa | 2017-08-18 22:38 | 新刊紹介

8月1日のお話・他

 8月になりましたね。近所のひまわり畑も、二週間前は一面緑色という感じだったのですが、最近ようやく黄色い花が目立つようになってきました。とはいえ、まだ花はそれほど大きくなく、満開までにあと10日ほど待つことになるでしょうか。
 などと場末のDJよろしくとりあえずな時候の挨拶をすませたところで、新刊を紹介します。
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手島史詞   僕の珈琲店には小さな魔法使いが居候している

こちらファミ通文庫から。手島さんの新作です。発売したのは数日前だったのですが、時間がかかってしまった。大学浪人生の主人公と、小学生?の少女がさまざまな事件を解決する短編連作形式の物語。興味を持たれましたら是非。というわけで、新刊の紹介でした。
あとは恒例の朝の挨拶も載せておきますね。



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by tsukasa-kawa | 2017-08-01 23:41 | 新刊紹介

7月25日のお話・他

 今日は土用の丑の日でしたが、みなさまいかがお過ごしだったでしょうか。
 丑の日といえばうなぎと考えられがちですが、「う」のつくものならかまわないらしいですね。まあ、今ではうなぎ以外にも精のつくもの、栄養価の高いものはいくらもありますし、そもそもあまりの暑さで夏バテになることを思うと、素麺(そうめん)などの方がいいのかもしれません。
 まあ、僕はうなぎを食べたのですが。
 さて、今日はMF文庫Jの発売日でもありました。
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拙著   魔弾の王と戦姫17
細音啓  なぜ僕の世界を誰も覚えていないのか?

というわけでお待たせしました。実に半年ぶりの新刊です。あと、すみません。前巻で、次で終わると言いましたが、終わっていません。この次で終わります。
店舗ごとの特典はこちらをご参照ください。

それから細音さんの新作は、上書きされた世界を冒険する少年と、その地で出会った少女の物語。こちらも興味を持たれたら是非。
というわけで新刊の紹介でした。
あとは毎度の挨拶を載せておきますね。



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by tsukasa-kawa | 2017-07-25 23:25 | 新刊紹介

新刊紹介・他

 連日の暑さに、肘から下の半分という、とても断片的な部分だけが黒く日焼けしてしまいました。みなさま、いかがお過ごしでしょうか。
 さて、昨日は富士見ファンタジア文庫の発売日でした。
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細音啓  キミと僕の最後の戦場、あるいは世界が始まる聖戦2
葵せきな ゲーマーズ7
石踏一榮 ハイスクールD×D DX4

細音さんのキミ戦は順調に2巻目。評判もいいようで何よりです。ゲーマーズは帯にもありますが、テレビアニメ絶賛放映中。そしてハイスクールD×Dは男成分多めの外伝4巻。こちら、興味があったら是非。
あと、僕の本も見本が届きました。
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こちら、7/25発売となります。よろしくお願いします。
以上、新刊の紹介・他でした。ついでに挨拶も載せておきますね。



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by tsukasa-kawa | 2017-07-21 22:23 | 新刊紹介


 さて、今月発売予定の拙著「魔弾の王と戦姫」17巻ですが、書影及びあらすじが公開されました。

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 表紙を飾るのは最年少の戦姫オルガ=タム。片桐雛太さんが勇敢さと可愛らしさの両方を備えた素晴らしいイラストを描いてくださいました。
 表紙の大きさの都合上、彼女の竜具である斧は見切れてしまっていますが、完成版のイラストにはそのへんももちろんしっかり描かれていまして。
 本作は7/25発売予定です。よろしくお願いいたします。

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by tsukasa-kawa | 2017-07-06 10:03 | 新刊紹介

新刊紹介

 6月になりましたね。更新頻度が以前レベルまで落ちてしまっていて申し訳ありません。近況というと、7月に本が出る予定ですが、現段階だとそれしか言えないのでまあ詳しいことは月末ぐらいに。
 最近はなんだか暑いのが当たり前になっているような気がして、少しうんざりしています。いや、夏なんだから暑いのはいいんだけど、もうちょっとその手心というか。とはいえ、前向きに見るなら夏は夏でおいしいものがいろいろとある季節ではあります。冷やし中華なんかは夏以外に食べても、そりゃまあ美味しいですし、味が落ちるわけでもないのですが、この季節なら、というのはけっこう大事ではないかと思うのですね。
 長くなりましたが、そろそろ新刊紹介とまいりましょう。前回前々回は細音さんの本を紹介しましたが、今回は手島さんの本を二冊まとめてと相成ります。GCノベルズとHJ文庫からですね。
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手島史詞   竜と魔法の空戦記
         魔王の俺が奴隷エルフを嫁にしたんだが、どう愛でればいい?2

 画像を見ればわかっていただけると思いますが、竜と魔法の空戦記は文庫ではなくB6版サイズです。空鯱以来になるかな?の空を舞台にした物語ですね。そしてHJ文庫からめでたく2巻目の魔王とエルフの夫婦もの。興味が湧きましたらぜひ。
 というわけで新刊の紹介でした。



by tsukasa-kawa | 2017-06-03 23:37 | 新刊紹介

新刊紹介

 今日は朝から雨が降って、少しは涼しくなるかなと思ったら、湿度が増しただけという感が否めませんでした。みなさま、いかがお過ごしでしょうか。僕は体力作りに散歩しつつ、仕事をする毎日です。散歩といってもルートを決めずにいろいろなところへ足を運んでいまして、いずれこれをネタに何かを書ければなどと思っています。いずれ、ですが。
 さて、今日はMF文庫Jの発売日でした。
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細音啓   世界の終わりの世界録10

 前回に引き続き、細音さんの新刊ですね。世界録の最終巻です。長い旅路、お疲れさまでした。とはいえ、細音さんは7月にすぐ新作をはじめるのですが。
 細音さんのツイッターを見れば、詳しいことが書かれている、かな。まだかな? ともあれ、興味を持たれたら、ぜひ。
 というわけで新刊の紹介でした。僕のはもう少し待ってくだされ。




by tsukasa-kawa | 2017-05-25 23:40 | 新刊紹介

新刊紹介

 暑い。今日は何十分か散歩するだけで、全身から熱を放出する人間になった気分でした。日陰などに入ると、たしかに涼気を感じはするのですが、それ以上に自分の身体から熱が出ていくのを肌で感じるというね……。5月はまだ3分の1ばかり残っているのですが、もう夏なのですかね。
 さておき、今日は富士見ファンタジア文庫の発売日ですね。
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細音啓   キミと僕の最後の戦場、あるいは世界が始まる聖戦

 細音さんの新作は敵対する二つの国を舞台に描かれるファンタジー。高い科学力を持つ帝国と、その帝国からある事情により迫害された者たちがつくりあげた皇庁。その帝国の剣士と、皇庁の姫の出会いの物語。2巻が早くも7月に発売だそうです。細音さんは5日後にMF文庫から世界の終わりの世界録も出されるので、興味を持たれたらそちらも是非。
 というわけで新刊の紹介でした。


by tsukasa-kawa | 2017-05-20 23:01 | 新刊紹介