作品紹介「魔弾の王と凍漣の雪姫3」

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著者:川口士
イラスト:美弥月いつか
レーベル:ダッシュエックス文庫
発売日:2019年5月24日
ISBN:978-4-08-631306-3


「ところで、ギネヴィア殿下にお話があるのですけれど」


 ライトメリッツを襲ったアスヴァール軍を撃退し、エリオット王子を見事に捕らえたティグルたち。ジスタート王国はエリオットを利用して、アスヴァールの内乱に
介入することを試みる。遠征軍の指揮官に任命されたのはミラとソフィーの二人だったが、その人選にはいくつもの思惑があった。
同じころ、アスヴァールの王女ギネヴィアは、自らの野心をかなえるためにブリューヌ王国を訪れていた。ブリューヌは黒騎士の異名を持つロランに、あることを命じる。
野心家たちが入り乱れ、混迷渦巻くアスヴァール島で、ティグルとミラの前に新たな強敵が立ちはだかる。戦いの先で二人は何をつかむのか――。



 58冊目の本になります。

 魔弾の王と凍漣の雪姫3巻、アスヴァール内乱編の前半戦です。

 アスヴァール王国での戦いはいわゆる旧魔弾でも6巻から7巻にかけて書いたのですが、こちらではブリューヌ王ファーロンもロランも健在だし、ガヌロンも自分の領地であるルテティアにいるし、ムオジネル遠征でダメージ受けたの南部の諸侯だし、じゃあブリューヌが関わらないはずがないよね……というところから大きく違う話となりました。


 アスヴァールは、魔弾の主要諸国(ブリューヌ、ジスタート、ムオジネル、アスヴァール、ザクスタン)の中で、大きな島に王都を据えながら、大陸にも領土を持っている唯一の王国です。小さな島なら他の国ももちろん持っていますが、アスヴァール島なみのものはありません。

 それと、旧魔弾では島の方を舞台にしなかったこともあって、まずはこちらを舞台にしよう、港町を出そうと決めました。表紙の背景にもなっている大灯台は編集氏のアイデアです。


 美弥月さんには甘えるソフィーや紅茶を淹れるギネヴィアなど魅力的な一枚をいろいろと描いていただきましたが、やはりロランのような騎士が剣をかまえると映えますね。初見でなければ一対一でやつに勝てたんじゃないだろうか、この子。


by tsukasa-kawa | 2019-05-24 00:00 | 既刊情報

ライトノベル作家川口士のブログです。「魔弾の王と叛神の輝剣」他、発売中です。よろしくお願いします。


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