2月17日の話

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 的良みらんさんの手による漫画版「魔弾の王と凍漣の雪姫」第0話~第3話まで、ニコニコ静画さん内「水曜日はまったりダッシュエックスコミック」にて好評連載中です!
 今週はバレンタイン特別描き下ろししイラストによる更新となります。
 まあ魔弾の世界にバレンタインなるイベントがないのは以前どこかでお話しした通りですが(ソシャゲにはあったけどあれ車が存在してたしな……)、いずれかの季節の、月の形がこんなだった夜の翌日に、東に森が見える場所で、恋人と二人きりのときに、こういう模様のものを身につけて、贈りものをすると永遠の愛がかなう……などと書くと、それっぽく見えませんか?

 しかし言葉というのは偉大なもので、バレンタインという言葉がついてるからいかにもチョコレートが入っているように見えますが、材料関係で考えたら焼き菓子とか蜂蜜菓子かなと思いますし、ラブレターを勢いのままに書き連ねたら数百ページになったというのもありえそうですし、四角いものだと思って開けてみたら四角い台座に指輪が……というのもありそうですし、やはり四角い台座にちぎれたゆb…何でもない。ともあれラッピングというのは想像がかきたてられて面白いよねという締めで(そんな話だったっけ)この話を終わりたいと思います。
 次回は来週末の2月27日(土)更新予定です。お楽しみに!


 さて一週間ぶりですね。先日、おおきな地震がありましたが、皆さまご無事だったでしょうか。僕のとこは大きく揺れはしたものの、幸いそれだけですみました。何らかの被害に遭われた方が、一日も早く元の生活を取り戻されますよう。

 ところで先週はじめはまさにバレンタインデーだったわけですが、チョコレートは買いましたか?(もらうという選択肢がない人間の発想) 僕は近所のスーパーでワゴンに積まれていたキットカットを買いました。どうでもいいですね。

 しかしバレンタインデーも最近はずいぶんと敷居が下がったというか、なんぼでも理由つけて買うてくれや感がすごいというか、同性に贈るのでも軽い気持ちでも自分への贈りものでもいいとどんどん拡大されているように見えて(チラシを見ての感想)、かえって好きなひとに渡すハードルが上がってるのではないかという気がするのです。もはや板チョコ一枚渡して「あなたのこと好きだからね」なんて想いが伝わる時代ではなくなっているのではないかと。その板チョコは部屋にあるすべてのものに差し押さえの札が貼られ、バイトの収入はすべて飲んだくれの親に吸われて五駅先への学校への通学が自転車なのは交通費も出してもらえないような子が、親の目を盗んでどうにか貯めた110円で買った、想いのすべてをこめたものだというのに……! 夢です。

 僕もまあチョコレート売り場のチョコレートを選んで買えるぐらいには自由に使えるお金がある身でして(キットカットをむさぼりながら)、技巧を凝らし、味を工夫したチョコレートももちろん大好きなわけですが、たとえば、それまで恥ずかしいからって理由でいっしょに入ってくれなかったラーメン屋にいっしょに入ってくれた、というような、上がりすぎたハードルをくぐるようなバレンタインデーが到来してもいいのではないか、などと思う次第であります。もうところによってはあるのかもしれないけど。


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by tsukasa-kawa | 2021-02-17 23:00 | 日常雑記

ライトノベル作家川口士のブログです。「魔弾の王と極夜の輝姫」他、発売中です。よろしくお願いします。


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