十二行日記

 あるタレントさんのコラムを読んでいたらこんな文章が。

「仕事が忙しくなってくると、いつ何をしたとかいう話ではなく、時々ふっと考えることなんかを書いてお茶を濁す」

 新年会の話題には乗り遅れ、センター試験のことも話し忘れ(受験生の皆さん、今更ながらお疲れ様でした、追試験があるひとたちはがんばってください)、よく考えたら自分で話題を潰しまくっているだけなのだけど、それはスルー。

 臆面もなく、今日もお茶を濁すのです。今日? 仕事さ。明日? もちろん仕事さ!

 ま、仕事があるのはありがたいというか、ぶっちゃけ風邪が長引きすぎていま必死に遅れを取り戻しているというのが現実なのですが。11月からだから3ヶ月だものなあ。

 冬の間は風邪をひきっぱなしだったわけで、こうなると我が家の構造に問題があるんじゃないかと思えてくるが、考えてみれば作家をやる前は冬だろうとあまり風邪をひかなかったので、作家になってからの僕の生活の堕落っぷりが浮き彫りにされたところで仕事に戻ることにします。


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# by tsukasa-kawa | 2010-01-19 23:58 | 日常雑記

十一行日記

 空には緑色があるらしい。

 お日様が傾いていって西の空が朱色になるとき、青と朱色の境界線のあたりは一筋ながら黄色だったり緑色だったりするのだそうだ。
 僕は小中高と理科の成績は赤点をとらないのがやっとという代物だったので、波長域だのレイリー散乱だのという単語が出てくると「そうだね、お饅頭おいしいよね」としか言えなくなってしまう。
 だから感覚的なもの言いになるのだけれど、理屈ではともかく、自然の大気の中では確かに青から一気に赤へ変わったりはしないだろうと思う。ドラクエだって夜になるのには順序がある。

 視覚的にも空の面積的にも大きい青から赤への変化の前では、その狭間にある変化はあまりにも目立たない。しかし、目立たないことは存在しないことではないのだ。

 今日カレンダーを見たら大きな矢印(予定)の下に小さな矢印(予定)が……


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# by tsukasa-kawa | 2010-01-18 04:47 | 日常雑記

十行日記

 実のところ三行目あたりから思いつきだけではじめたこの〇行日記だけれど、正直、いつまで続くかは僕にもわからなかったりする。
 思いつきだから飽きたら終わるだろうなーというぐらい。あと投稿文字数の限界に達したら。
 行制限は厳しくないですか? なんて拍手をいただいたりもしたけど、うん、考えたときは楽そうだと思ったけど、やってみると地味にきつい。何度か行数をオーバーしたので「~だと思うのです」→「~だと思う」みたいに変えてるし。まあ、文体は前から一定じゃなかったけどね。
 ただ、こうした行制限であれ、何かを決めて書くというのは僕には合ってるみたいです。基本ネタがないので内容は非常にアレだけど。
 いずれラジオ番組のコーナーみたいなのもやってみたいとは思うんだけど、どうだろうなあ。タイトル募集もそろそろ終わるからなあ。何か考えてみよう。


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# by tsukasa-kawa | 2010-01-17 04:45 | 日常雑記

九行日記

 精神が肉体を凌駕するなんてのは漫画やラノベでは割とある表現だけど、どうだろうと思う。
 肉体というのはほんの少しの無理でも割とすぐに反応するもので、夜更かしした翌朝、顔にニキビが一つ増えていたという経験は、程度の差はあれ案外誰にもであるんじゃないだろうか。
 身体を鍛えて限界値を上げることはできても限界がなくなるわけじゃない。
 平気じゃないけど平気と言い聞かせたり、ドーパミンなんかをドバドバ出して痛覚を麻痺させたりしても、それは耐えているだけで肉体を凌いでいるとはいえない。肉体には確実に痛みやその他諸々が蓄積しており、寝オチみたいにいつかは精神を呑みこむのだ。
 このあとの話を「いやがっても身体は正直だぜ、ぐへへ」「悔しい! だけど(ry」につなげようかと思ったけど行数が尽きたのでここまでにしよう。残念だなあ。実に残念。


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# by tsukasa-kawa | 2010-01-16 03:10 | 日常雑記

八行日記

 童話にはしばしば理不尽な展開がある。
 赤ずきんを読んだときの感想は、なんで狼はこんな回りくどいことをしたんだろう、だった。
 赤ずきんに会って話を聞いたらその場でぺろり、それからお婆さんのところへ行って「お婆ちゃん。オレだよオレオレ、赤ずきん」でお婆さんもぺろりで解決じゃないか。
 なぜわざわざ狼は赤ずきんに不意打ちをしかけたのか? そもそもお母さんはどうして狼が出るような森に赤ずきんを単独で向かわせたのか? それらを説明できる設定となると……

 赤ずきんは馬鹿だが、狼でさえゼロ距離で不意打ちをしないと食べられないほど強かった。

 見破られたらやられる……! というギリギリの攻防だったと考えると燃える話だ、赤ずきん。


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# by tsukasa-kawa | 2010-01-15 18:57 | 日常雑記

ライトノベル作家川口士のブログです。「魔弾の王と叛神の輝剣」他、発売中です。よろしくお願いします。


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